あの〜、タロちゃん。
うちのチワワちゃん、トイレが全然覚えられなくて。。
あちゃ〜。
それは大変だね。
もしかしてお家のいろんな所でおしっこしちゃってる?
はい・・・。
家の床がどんどん・・。
このままじゃおしっこワールドですよ。
しょんぼり。
(おしっこワールドって何・・。)
そ、そっか。
じゃあ今回はチワワのトイレのしつけについて説明するね。
トイレトレーニングの必要性
ワンちゃんを飼ってから、まずしつけさせたいのがトイレだと思います。
いくらかわいいワンちゃんとはいえ、家中どこでもおしっこするようでは大変ですよね。気分的にもかなり落ち込んでしまいます。
飼い主さんにとっても、ワンちゃんにとってもお互いがよりよく生活していくためにトイレトレーニングはとても大切です。
トイレトレーニングに必要なもの
必要なのは以下の5つのアイテムです。
- ケージ(サークル)
- トイレトレイ
- トイレシーツ
- 消臭剤
- ご褒美のおやつ
ご褒美のおやつはフードは普段チワワに与えているフードでもおやつでもOKです。
ただし、普段与えているフードを与えてもあまり喜ばないようであれば犬用のおやつを与えると効果的です。
チワワにとってご褒美と感じるものを用意してあげましょう。
ケージとトイレの配置
チワワをはじめて飼う方に多いのが、ケージやトイレの配置場所を間違えてしまうことです。
大事なポイントなので注意しましょう。
ケージやトイレの配置については以下の記事を参考にしてみてください。
[kanren id=”241″]
犬の特性
チワワのトイレトレーニングに入る前に、犬の特性(習性)を理解しておくとより良いと思います。
もしチワワがトイレに失敗したとしても、極端に落ち込んだりせず、長い目で優しく見守ることが出来ると思います。
犬は汚い場所を嫌う
意外に思う方も多いかと思いますが、犬はキレイ好きです。
自分が出したうんちをわざわざ踏んだり(うっかり踏んでしまうことはあります)、自分のベッドでおしっこをしたりといったことはほとんどありません。
犬にも自分が大事にしているスペースは汚したくないという思いがあるようです。
自分が休んでいるベッドがあまりにも汚い環境だと、犬にとってストレスとなり、体が休まりません。
一度トイレを行ったトイレシーツを嫌がり、新しく交換するまでそこでトイレはしないという犬もいるようです。
綺麗な場所を好むというよりは、汚い場所を嫌うと考えた方がしっくりくるかもしれませんね。
さてここで問題です。
はじめとチワワさん、どちらがキレイ好きでしょうか?
・・・。
(どっちでもいいや)
犬は同じ場所でトイレをしない
犬は本来、同じ場所でトイレをしないという習性があります。
ですので自分の飼っているワンちゃんがいつも同じ場所でトイレが出来るようになるなんて、本当にすごいことです。
犬が同じ場所でトイレをすることは当たり前のことではないということを頭に入れておきましょう。
[memo title=”MEMO”]ちなみに、犬と違って猫は同じ場所でトイレをする習性があります。
トイレのしつけに関しては猫よりも犬の方が難しいと言えるでしょう。
[/memo]
元々ワンちゃんはいろんなところでトイレするのが普通なんだね。知らなかった!
うんうん。
犬の記憶力について
しっかりとしつけされた犬を見ると、犬にも記憶力や学習能力があることは想像がつくと思います。
しかし、脳の仕組みは人と犬とでは大きく変わるようです。
犬の記憶力について全てが解明されているわけでは無いですが、短期記憶能力の部分が人と比べて大きく違います。
私たちであれば、
「昨日の夕食、何食べた?」
と聞かれると大体の人がサッと答えることができます。
しかし、犬が覚えていられる短期的な記憶は2〜3秒と言われています。
2〜3秒前のことしか覚えてないの!?
初めて知りました・・。
つまり、
ワンちゃんが場所を間違えずトイレできました。
↓
「できたね!えらかったね!」と褒めた。
としても、トイレをした直後に褒めないと効果的ではないということになります。
ワンちゃん的には「・・・?なんだかよくわかんないけど褒められた。」といった感じでしょうか。
[memo title=”MEMO”]犬は短期的な記憶が短いと説明しましたが、犬に長期的な記憶能力がないわけではありません。10年前のことを覚えていられる力もあると言われています。[/memo]
トイレトレーニングのポイント
トイレトレーニングを成功させるポイントは以下の6つです。
- 排便・排尿のタイミングを知る
- かけ声を決める
- 成功したらすぐに褒めてフードをあげる
- 自らトイレに行くような習慣作りをする
- 失敗しても怒らない
- 徐々にスペースを広げていく
それぞれ深堀りしていきましょう。
排便・排尿のタイミングを知る
子犬の頃は、成犬になってからと比べてトイレの回数が多いです。
成犬になってからでも可能ですが、トイレのしつけは子犬の頃の方がチャンスと言えるでしょう。
- おしっこ:1日5〜10回(成犬は1日2〜3回)
- うんち:1日5〜6回(成犬になると1日1〜2回)
トイレをしやすいタイミングは下記の通りです。
- 寝起き
- 食事後
- 運動後
- 興奮した後
このようなタイミングの時はトイレするかも?と思って注意して見るようにしましょう。
また、たいていの犬はトイレ前に行う予備動作があります。
- ソワソワする
- クンクンとニオイをかぐ
- クルクルと回る
予備動作だと思ったら「かけ声の合図」を言い、優しくトイレまで誘導してあげましょう。
そういえば、うちのチワワはいつもクンクンとニオイをかぐことが多いかも。
あれはトイレの前の儀式だったのか!
かけ声を決める
ワンちゃんがトイレをするときにはかけ声をかけてあげましょう。
- ワンツー、ワンツー・・・
- シーシー、シーシー・・・
正直かけ声はなんでも良いですが、シーシーよりはワンツーの方をおすすめします。
シーシーというかけ声は「おしっこ」だと誰にでも分かってしまうかけ声です。
お家に来客がいる時、公園で遊ばせている時など、家族以外の人が集まるような時はワンツーの方が飼い主さんも言いやすい言葉ではないでしょうか。
かけ声のときはなるべく優しく語りかけるように言うことを意識しましょう。
「ワンツー!!ワンツー!!」
と、大きな声で急かすような口調だとワンちゃんも落ち着いてトイレができません。
かけ声は「トイレをしなさい!」という命令ではなく、「寄り添ってるよ」という意味合いで受け取ってくれるのがベストです。
トイレを終えるまでかけ声を優しくかけてあげましょう。
おしっことうんちでかけ声は変えた方がいいの?と思う方もいるかもしれませんが、どちらの時も同じ言葉でOKです。
やーさしーく
ワンツー♪あ、ワンツー♪
ヘイ、ワンツー♪
(た、たのしそう・・。)
家族内でコマンドの合言葉を決めたら、その言葉を統一しましょう。
トイレをする度、いろんな言葉をかけられてもワンちゃんは混乱してしまい、コマンドをしっかりと覚えてくれません。
また、かけ声と合わせて身振り手振りのジェスチャーをするとワンちゃんもより覚えやすいと思います。
この時もジェスチャーは統一するようにしましょう。
ワンちゃんがトイレのコマンドを覚えるメリットとして、飼い主さんがトイレをして欲しいタイミングでトイレを促せるということがあります。
病院へ行く前、トリミングに行く前、ドライブへ出かける前などあらかじめトイレが出来ると飼い主さんも安心ですよね。
- 合言葉、動作のジェスチャーは統一する
- 優しく語りかけるような口調で
成功したらすぐに褒めてフードをあげる
指定のトイレ場所でトイレが成功したらすぐ褒めてあげましょう。
目安としてトイレをした3秒以内に褒めることを意識すると良いでしょう。
そんなに?とワンちゃんが思うくらいおおげさに褒めればOKです。
ワンちゃんは飼い主さんが褒めてくれることにとても喜びを感じます。
そして褒めるときはなるべく高い声で、両手で拍手するなどの動作をするとわかりやすいと思います。
さらに、ご褒美としてフードを一粒あげるとより効果的です。
「褒めてくれるし、おやつももらえるしここでトイレすると良いってことね?」
と思ってくれることが狙いです。
- トイレをした直後3秒以内に高い声、身振り手振りのアクションで褒める
- ご褒美のフードをあげる
なるほど、ワンちゃんほめほめ3秒ルールと名付けます。
うんうん!良いね!
自らトイレに行くような習慣作りをする
トイレをしやすいタイミング時には注意深く見守る。
↓
トイレの予備動作を確認する。
↓
トイレのかけ声の合図でトイレまで誘導する。
↓
トイレが出来た直後に褒めてフードを与える。
トイレトレーニングのポイントとして、ここまで説明しました。
この行動を継続して根気よく続けることで、ワンちゃん自らトイレに行く習慣が身についていきます。
注意深く見守り続けることは大変に感じるかもしれませんが、この時期を頑張って過ごすことで後々楽になります。
トイレトレーニングを成功させるコツはトイレの失敗をなるべく少なくすることです。
頑張りましょう。
失敗しても怒らない
とはいえ、トイレトレーニングに失敗はつきもの。
むしろ、生まれて間もないワンちゃんがしっかりと決められた場所で毎回トイレ出来たら奇跡的なことです。
注意したいのが、トイレを失敗しても決して叱らないことです。
理由は、排泄がいけない行為だと覚えてしまうからです。
「トイレはしちゃいけないんだ・・・。」
ワンちゃんがこう思うと大変です。
なるべく飼い主さんの見えない場所、見ていない時にこっそりトイレをするようになります。注意しましょう。
ですが、トイレに失敗して「ここでトイレしても良いんだ♪」と覚えられても困りますよね。
なのでトイレに失敗した場合、サッとケージ(サークル)内に入れましょう。
- 叱らない
- トイレ失敗直後(3秒以内が理想)にケージ(サークル)内にいれる
この2点に気をつけることが大切です。
この前、うちのチワワトイレ失敗して叱っちゃったよ・・。
叱っちゃいけないんだね。。
はじめんも知らなかったんだし、仕方ないよ。
今度から気をつけようね。
うん・・。反省です。
徐々にスペースを広げていく
はじめのうちはケージ(サークル)内だけで過ごさせ、徐々にフリースペースを広げていきます。
トイレの成功率が上がってきたら、さらにフリースペースを広げ、失敗が続くようであればスペースを狭めます。
急に行動範囲が広がると、トイレにたどり着く前にガマンしきれず排泄してしまうケースが高いからです。
ワンちゃんの状況に合わせてどこまで自由にさせるべきかスペースを考えていきましょう。
少しずつエリアを広げていくことが大事なのね!
トイレトレーニングの流れと手順
ここからは具体的な流れと手順を説明するよ!
トイレトレーニング1週目
[alert title=”注意”]新しく子犬を迎えたという前提で話を進めていきます。[/alert]
ワンちゃんがお家に来たその日から早速トイレトレーニングもスタートします。
はじめの1週間はワンちゃんの体調不良(ニューオーナーシンドローム)も考えられるため、ケージ(サークル)内で過ごさせましょう。
ニューオーナーシンドロームに関してはこちらの記事が参考になると思います。
[kanren id=”165″]
おすすめはケージ(サークル)内全体にトイレシーツを敷くことです。
ワンちゃんが動けるスペースはケージ内だけ。その範囲内全体にシーツが敷かれているわけなのでトイレを失敗する可能性はほぼありません。
失敗するとしたらベッドの認識がまだなく、そこでトイレしてしまうくらいでしょうか。
[alert title=”注意”]もし、トイレシーツにいたずらしてしまうのであれば、メッシュタイプのトイレトレイを使うと良いでしょう。
しかしその場合、ケージ(サークル)内にトイレシーツを敷き詰めることが出来ません。
トイレトレイを複数用意するとトイレの失敗の可能性を少なく出来ます。[/alert]
トイレが出来たらその瞬間、大きく褒めてフードをあげましょう。
ワンちゃんに
「トイレをしたら喜んでもらえるんだ!!」
と分かってもらう1週間となればOKです。
なるほど!トイレシーツを敷き詰めることで、トイレの失敗をなくす工夫が考えられているんだね!
トイレトレーニング2週目
トイレトレーニング2週目は次の段階にステップアップしましょう。
トイレのスペースを本来の大きさまで狭くしていきます。
上手にトイレが出来たら高い声、大きなリアクションで褒めてフードをあげましょう。
さらにその後ケージ(サークル)内から出してあげて10分ほど遊ばせてあげましょう。
トイレの片付けは後回しにし、素早くここまでしてあげます。ワンちゃんにトイレのご褒美ということをしっかりと分かってもらうためです。
素早くご褒美してあげないと、ワンちゃんはなぜケージ(サークル)から出してくれたのか理解できません。
また、出してあげる時間は10分ほどにしましょう。
まだまだ新しい環境にも慣れていないのでワンちゃんの疲れも気になるところです。
子犬の頃は特に自分の体力をコントロールできません。
自分の体力の限界を超えても遊ぶことを優先してしまいます。
飼い主さんがしっかりと管理してあげてください。
- トイレのスペースをトイレトレイのみ(又はトイレシーツ1枚のみ)に
- ケージ(サークル)内でトイレが成功したらそこから10分ほど出して遊ばせてあげる
出してあげる時間は10分ほど。
時間が長いとワンちゃんが疲れちゃうから気をつけてね。
トイレトレーニング3週目以降
トイレトレーニング3週目以降は各ワンちゃんの状況によってトレーニング状況を考えていく必要があります。
トレーニングが順調であれば、ケージ(サークル)のドアをフリーしておいても良いでしょう。
ただし、いきなり広すぎるスペースを与えてしまってはトイレ失敗につながります。
はじめのうちは2〜3平米ほどの広さがちょうど良いと思います。
100円ショップなどで売られている鉄網をうまく使えば低コストで簡単に作れるので試してみてください。
その後はトイレの成功率に合わせて徐々に自由スペースを広げていきましょう。
- 徐々に自由スペースを広げていく
タロちゃん、今から100円ショップ行ってきても良いですかね?
今すぐ?笑
行動早いね。
子犬がトイレに失敗してしまう理由
飼い主の注意不足
そもそも飼い主さんの注意が足りないというケースも多いようです。
トイレのタイミングに目を離しているのは、しつけのチャンスを逃すことと同じです。
「日中はお仕事で子犬を見れなくて・・・。」
という方も多いと思います。
そのような方は特に帰宅してからの時間はなるべく注意深く見守ることが大切です。
ゲームに夢中でトイレをよく見逃してました・・・。
・・・。
失敗して怒ってしまう
ワンちゃんがトイレに失敗した時に怒ってませんか?
「トイレはいけないこと」
と覚えてしまうと、飼い主さんの前で排泄をしなくなってしまいます。
トイレをしつけるチャンスそのものを失うことになり、せっかく築き上げている信頼関係も崩れてしまいます。
厳しく叱りつけることは避けましょう。
病気の可能性
もしかすると、トイレを失敗してしまう原因として膀胱炎などの病気を患っている可能性も考えられます。
心配であれば早めに獣医さんに相談してみると良いでしょう。
また、定期的に健康診断を受けるようにすると安心かと思います。
マーキング
オスの生後半年頃から見られる行為のひとつにマーキングと呼ばれる行為があります。
「ここは自分のナワバリです!」という主張行為です。
これは本能的な行動なので、ある意味仕方のないこととも言えます。
「トイレを覚えたはずだけど・・・なんで?」
と思う場合はマーキングをまず疑ってみましょう。
去勢手術を行うことでマーキング行為がなくなることもあるようですが、ワンちゃんによって様々です。
また、マーキングはオスだけではなくメスにもあります。
メスの場合は半年ほどに一回、発情期と呼ばれる周期があり、そのころにマーキングをする習性があります。
マーキングした箇所は消臭剤を使ってニオイを消すようにしましょう。
あまりに回数が多いようであれば自由スペースを狭くするなどの対策も必要になってきます。
マーキング、恐るべし・・・。
不安やストレス
不安やストレスが溜まり、その結果トイレを失敗するケースがあります。
お留守番中に寂しさが募り、分離不安症になるワンちゃんも少なくないようです。
反抗期
意外かもしれませんが、犬にも反抗期があると言われています。
生後半年〜1年頃くらいに反抗期を迎えるワンちゃんが多いようです。
オスであれば足をあげておしっこをするようになる頃、メスであれば初めて発情期を迎える頃を目安と考えると良いでしょう。
反抗期の行為のひとつとして、普段と違う場所でトイレをすることがあります。
ワンちゃんにも反抗期があるんだよ!
Q&A
ここからはよくある質問に答えていくよ!
足を上げておしっこします。
オス犬の成長の過程のひとつです。去勢手術後、足上げおしっこがなくなるワンちゃんもいるようです。
[tensen]
トイレの真ん中じゃなくて端っこにおしっこします。
まずはトイレが汚れていないかチェックしてみてください。トイレの中央で出来た時はご褒美のフードを2ヶあげるようにすると効果的かもしれません。
[tensen]
トイレを覚えていない状態で他のお家に連れて行ってもいいですか?
トイレを終えてからお出かけするようにしてみてはどうでしょうか?心配であれば、犬用オムツを付けるという手段もあります。
[tensen]
トイレシーツにいたずらします。
いたずら防止用のメッシュがついたタイプのトイレトレイがあるのでそちらを使ってみてください。
[tensen]
トイレシーツは毎日何回かえれば良いの?
子犬の頃は一日3回ほどを目安にしてみてください。また、シーツの吸収力も関係してくるので、そちらもチェックしてみてください。
[tensen]
成犬になってからでもトイレトレーニングは出来るの?
はい、できます。ですが基本的にはトイレの回数が多い子犬の頃にトイレのしつけを行うのが理想です。
[tensen]
以上、チワワのしつけ【トイレ編】でした。
トイレトレーニングは最初のしつけでありながら、なかなか難しいと感じるかもしれませんが、根気よく頑張っていきましょう。